コイン
2
2
昼飯を食うために会社から出た時だった。
ビルの屋上の端に立っている男が叫んでいた。
「この五百円玉を指で弾いて掴み、裏が出たら、ここから私は飛び降ります!表が出たなら、人生をやり直します!」
見上げている人たちが、ザワザワする。
そして、男はコインを弾いた。
一旦、空に止まり落ちて来るコイン。
しかし、
「あっ」
男はコインを掴み損ね、下へ落ちてくる。
俺の方へ俺の方へ。
目の前に落ちて来たコインを掴んだ俺。
すると、屋上から男が叫んだ。
「表ですかー?それとも裏ですかー?」
俺は、ろくに見もしないで、男に向かって叫んだ。
「表だぞぉー!」
それを聞いた男は、「ありがとう、やり直します!」
見上げていた人たちが安堵の溜め息をつく。
俺は、思いもよらず人助けが出来たうえに、昼飯代を儲けた。
ビルの屋上の端に立っている男が叫んでいた。
「この五百円玉を指で弾いて掴み、裏が出たら、ここから私は飛び降ります!表が出たなら、人生をやり直します!」
見上げている人たちが、ザワザワする。
そして、男はコインを弾いた。
一旦、空に止まり落ちて来るコイン。
しかし、
「あっ」
男はコインを掴み損ね、下へ落ちてくる。
俺の方へ俺の方へ。
目の前に落ちて来たコインを掴んだ俺。
すると、屋上から男が叫んだ。
「表ですかー?それとも裏ですかー?」
俺は、ろくに見もしないで、男に向かって叫んだ。
「表だぞぉー!」
それを聞いた男は、「ありがとう、やり直します!」
見上げていた人たちが安堵の溜め息をつく。
俺は、思いもよらず人助けが出来たうえに、昼飯代を儲けた。
ミステリー・推理
公開:21/02/27 16:53
言葉遊びが好きで、褒めらると伸びるタイプです。
良かったら読んでやって下さい!
ログインするとコメントを投稿できます