それは私の大切な一方通行

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お姉さん、毎度見る度に思うんだけど、
世界一不幸です私。って顔してるよね。

いきなりの辛辣さに面食らう私をよそに
更に続ける彼。

お姉さんが何を抱えてるかなんて今のところ全く興味はないけどね、
そんな顔をする女の子を放っておくほど野暮でもないのさ。
でも俺聞き上手じゃないしめんどくさいのも嫌いだからさ、とりあえず何も聞かず1週間俺と遊ぼうよ。

そして彼は私の都合なんて意にも介さず
それはそれは連れ回した。

今でも私は思う。
彼は恐ろしいほど人に無関心でいるのに
驚くほど優しいのだと。
私のことなど道端の小石を拾うように
無感情で助けたのだと。

それでも私は救われた。
彼の見せてくれた翠色の空に
彼が連れていってくれた鉛色の海に

私にもこんな感情があったのか
私にもこんな素敵な体験ができたのか

生まれて初めて
生きていて良かったと思った。

一生片思いをするだろうと確信した。
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公開:21/02/27 16:43

ぱん( 福岡 )

こんにちは
社会人しながらゆっくり書いてみます。
通勤時間だけの作家さん気分です。
 

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