#009 裏通り

0
1

「この先で検問してるんだって」
助手席に座る彼女が携帯を見ながら呟く。
「僕達の事、もうニュースになってるのかも」
嫌でも後ろのトランクが気になった。
「本道に戻った方が良いのかな?」
「もう遅いよ」
彼女が柔らかく笑う。
「私達、正しい道なんてとっくに外れちゃったじゃない」
その他
公開:21/02/26 13:00
ツイノベ 140字小説 超短編 感傷リップループ

秋助( 言葉のどこか )

文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。

主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。

【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825

【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086

【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki

【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容