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またあの声が聞こえた。いつも同じセリフだ。
辛い時や落ち込んだ時、決まってあの声は聞こえる。
母さんには言えなかった。頭が変になったと思われたくなかったからだ。
ある日また辛い事があった。泣きながら帰る途中、近所の墓地を通りがかった。
自分には霊感があるのではとぼんやり考えている時だった。
『僕は幽霊なんかじゃないよ』
初めて違うセリフが聞こえた!
続けてあのセリフ…
恐怖が決壊し気がついたら息を切らし嗚咽混じりに母さんにしがみついていた。
そして全てを打ち明ける。
母さんは瞬きを忘れるくらい驚いていた。
そして静かに教えてくれた。
僕は最初双子として命を宿した。
しかし程なく2つあった命の1つが消えてしまったと。
医者も原因が分からず、やむなく診断の間違いとされた事。
「やっぱり双子だった…」母さんは呟いた。
そしていつものセリフが聞こえてきた。
『…そろそろ僕と代わらないか』
辛い時や落ち込んだ時、決まってあの声は聞こえる。
母さんには言えなかった。頭が変になったと思われたくなかったからだ。
ある日また辛い事があった。泣きながら帰る途中、近所の墓地を通りがかった。
自分には霊感があるのではとぼんやり考えている時だった。
『僕は幽霊なんかじゃないよ』
初めて違うセリフが聞こえた!
続けてあのセリフ…
恐怖が決壊し気がついたら息を切らし嗚咽混じりに母さんにしがみついていた。
そして全てを打ち明ける。
母さんは瞬きを忘れるくらい驚いていた。
そして静かに教えてくれた。
僕は最初双子として命を宿した。
しかし程なく2つあった命の1つが消えてしまったと。
医者も原因が分からず、やむなく診断の間違いとされた事。
「やっぱり双子だった…」母さんは呟いた。
そしていつものセリフが聞こえてきた。
『…そろそろ僕と代わらないか』
ホラー
公開:21/02/25 06:00
まずは自分が楽しむこと。
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