赤い狐と緑の・・・

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真夏の工業高校。それは男臭い汗臭い匂いが漂った男の楽園である。
クラスは全員男。女子の目を気にする必要がないこの楽園では、休み時間になると上半身裸にパンツ一丁の奴が多数出てくる。
さすがにこの暑さには、俺も参ってしまう。ただでさえ暑いのに、周りには汗臭いパンツ一丁の男達。ええい、むさ苦しい。鬱陶しい。

「ああ、暇だ。中島、なんか面白い事やれよ」
「そうだ、中島。なんかやれ」
「ってかお前も脱げ」

ただでさえ暑くて参ってるのに、何が楽しくてお前らを笑わさなければならない。

普段は無口で、学校一クールな俺が、なんで一発ギャグなんか披露しなくちゃならない。
「めんどくせぇ。お前らだけで勝手にやってろ。俺を巻き込むな」
「ノリ悪いぞ、やれよ」
「面白くないぞ」

俺は立ち上がり、全ての服を脱ぎ、あのCM曲を歌う。

「赤い狐と淫らな狸~♪いやん♪」

下半身と乳首を手で隠した。
爆笑だった。
青春
公開:21/02/25 14:57
更新:21/02/25 20:21

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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ブラウン・シュガー
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