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私は同じクラスの音竹くんに片想いしている。
音竹くんは優しくて、頭が良くて、紳士的で、そしていつも余裕があって隙がない。
「音竹くんは、草食系に見えるけど、どうなの?」
「梅沢さんはいつも直球だね」
音竹くんはメガネの奥の目を細めて笑った。誰もいない正面玄関。ガラス製のドアの向こうから夕日が差し込んでいる。
音竹くんの顔がゆっくりと近づいてくる。彼はメガネを外すと私の瞳を同じ高さで覗き込んだ。心臓が、壊れそう。
「草食系かもしれないね、でも」
彼のまっすぐな黒髪が私の額にサラリと触れる。
「お気に入りの草は、ゆっくりと、がっつりと食べるタイプなんだ」
ドキドキしすぎて言葉が殆ど耳に入ってこない。顔に血液が集中して爆発しそう。
音竹くんは、手の甲で私の頰に軽く触れると、悪戯っぽく笑った。
「ふ、梅沢さん、真っ赤。僕は咲いたばかりの可憐な花でも手折って食べるから、気をつけてね」
音竹くんは優しくて、頭が良くて、紳士的で、そしていつも余裕があって隙がない。
「音竹くんは、草食系に見えるけど、どうなの?」
「梅沢さんはいつも直球だね」
音竹くんはメガネの奥の目を細めて笑った。誰もいない正面玄関。ガラス製のドアの向こうから夕日が差し込んでいる。
音竹くんの顔がゆっくりと近づいてくる。彼はメガネを外すと私の瞳を同じ高さで覗き込んだ。心臓が、壊れそう。
「草食系かもしれないね、でも」
彼のまっすぐな黒髪が私の額にサラリと触れる。
「お気に入りの草は、ゆっくりと、がっつりと食べるタイプなんだ」
ドキドキしすぎて言葉が殆ど耳に入ってこない。顔に血液が集中して爆発しそう。
音竹くんは、手の甲で私の頰に軽く触れると、悪戯っぽく笑った。
「ふ、梅沢さん、真っ赤。僕は咲いたばかりの可憐な花でも手折って食べるから、気をつけてね」
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公開:21/02/23 21:32
みづき りんねと読みます。
創作が大好きな主婦です。ショートショート小説を書くのがとても楽しくて好き。色々なジャンルの作品を書いていきたいなと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
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