ポップ!

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はぁ……ふぅ……曇天続きで気分の晴れないこの頃。ついついため息を連発。そのため息に落ち込み、さらに深いため息。はぁぁぁぁぁ……
とその時、胸の奥の沸きあがりが、喉をざわざわと抜けて口に溢れ、抑えきれずに吐き出した。パラパラパラパラパラ。床いっぱいに小豆大の黄色い豆のようなものが散らばった。この前掃除したばかりなのに……
卓上用のほうきでかき集めたそれがミニちりとりに山盛りなのを眺めながら、実佳は自分の身体からでたそれをそのまま捨てるのが忍びなくて、鍋に移して洗ってみた。キラキラと光るそれが綺麗で、思わず少しの油を加えて火にかけ蓋をする。
ポン、ポン、ポンポンポンポンポン!
ゆっくりと始まった音の間隔がどんどん短くなって、やがて大合唱になる。そしてまたその間隔が徐々に長くなり、静けさが戻った。
恐る恐る蓋をずらすと、出遅れたのが1つ、ポーンとはじけて床に転がった。
さて、映画でも見るかな。
公開:21/02/23 15:20

マーモット( 長野県 )

初投稿は2020/8/17。
SSGで作品を読んだり書いたり読んでもらえたりするのは幸せです。趣味はほっつき歩き&走り(ながらの妄想)。
 

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