星空へのメッセージ
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お母さん、私に死ぬ勇気をください。
あの日、学校の屋上で星空を見上げながら、私はそう願いました。
当時中学生だった私は、孤独に耐えられず自殺しようと必死でした。
ひと月前にお母さんが死んで、今日彼氏に嫌われて、私はもう幸せにはなれないのかと絶望していました。
だから自分も死んで、お母さんがいるあの星空に逝ければと、何度も願いました。
死者は星に還る。
星はやがて、生者の願いを叶える流れ星となり、命を全うする。
でも、お母さんは私の願いを叶えてはくれませんでした。
どれだけ願っても、屋上から飛び降りる勇気など湧きません。
涙が零れそうになって目を瞑った時、
「咲!」
思わず目を開くと、すでに私は、流れ星が降る夜の中で彼に抱きしめられていました。
夫はあの時、私に幸せになって欲しいと願ったそうです。
大好きなお母さんへ。
私は今、幸せです。
あの日、学校の屋上で星空を見上げながら、私はそう願いました。
当時中学生だった私は、孤独に耐えられず自殺しようと必死でした。
ひと月前にお母さんが死んで、今日彼氏に嫌われて、私はもう幸せにはなれないのかと絶望していました。
だから自分も死んで、お母さんがいるあの星空に逝ければと、何度も願いました。
死者は星に還る。
星はやがて、生者の願いを叶える流れ星となり、命を全うする。
でも、お母さんは私の願いを叶えてはくれませんでした。
どれだけ願っても、屋上から飛び降りる勇気など湧きません。
涙が零れそうになって目を瞑った時、
「咲!」
思わず目を開くと、すでに私は、流れ星が降る夜の中で彼に抱きしめられていました。
夫はあの時、私に幸せになって欲しいと願ったそうです。
大好きなお母さんへ。
私は今、幸せです。
青春
公開:21/02/22 12:24
2021年2月に、物語を考えるのが好きで始めました。
もしよければ、コメント残して頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。
追記:2021.11.14 名前を『藤崎正』(フジサキショウ)に改名しました。一応分かりずらいと思うので、旧名(セカンドオニオン)は、付け足しで残しておこうと思います。
物語.com https://monogatary.com/user_page/story/f73e9d0f-3f97-11ec-81c5-0242ac120002
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