実写化会議

「俺は次の実写化映画を撮るためのネタを持ち寄れと言ったよな？」
監督は企画書を指して叫んだ。
「おい、田中！何で『アンパンマン』なんだよ！」
「いや、監督が子供にもウケるやつって言ったんで……」
「アンパンマン実写化なんてしてみろ！首がもげた時点でホラーだろうが！子供が泣くわっ！次、吉田！」
吉田は企画書を差し出した。　
「なんだよ！桃太郎って！」
「子どもと言えば、まんが日本昔話かと」　
「実写化だぞ？分かってんのか！？桃からマッパで飛び出してきたらモザイクかけなきゃならんだろうが！子供向け映画でモザイク使う気か？次！林田！……なんだ？集まれどうぶつの森？実写でやったらただの着ぐるみショーだろが！」
　監督は頭を抱えた。
「何かねぇのかよ。子供たちが夢を持ってワクワクしながら見れる実写化作品はよ！」
スタッフは声を揃えていった。
「それなら日曜の朝にスーパー戦隊シリーズがやってますよ」