君の

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『そこにいつもある
 空気みたいなもの』

そんな表現はもう誰かしてると思う

失礼な言い方かもしれないし
君は不機嫌な顔をすることだろう
でも、今の僕にはその表現が一番素敵で最高の表現だ

直接会って伝えたいところだが
残念なことに君はもう近くには
いないのだから

朝起きて眼鏡をかける
電気ポットのスイッチをいれ
湯が沸く間に洗顔をする

静かだ

誰もそばにいない

人ってもう手遅れだと思うと
もの凄くと冷静になる

遠い空の上にいる君のもとへ
今すぐ飛んでいけたらなと
またまた、遠い昔に誰かが表現したであろう言葉が思いつく

もう遅いことだが

そんなこと考えていると
僕のスマートフォンに沢山の
着信やらメールが届いている
ことに気づく

そりゃそうだ

僕はカレンダーの赤丸の意味を思い出す

僕は寝ぼけ眼
君は雲の上で飛行機の中

今日は君との旅行の日だった
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公開:21/02/22 19:00
更新:21/02/22 19:48

瀬木創

https://mobile.twitter.com/showsetsuka
ギターで作詞作曲、弾き語りをしていますが限られた長さで表現するのは同じように感じ文字だけで表現することも素敵だと思い書いています。
永遠の小説家見習いです。
よろしくお願いします。

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