超察知人間
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とある小学校の教室。算数の授業中。
あまりの退屈さに、何度も時計を見てしまう。
10時15分。休み時間まで、あと10分だ。
ガタンッ。
突然、となりの席の男の子が立ち上がった。顔は青ざめ、額には冷や汗がうかんでいる。
「う、うわあああっ!」
彼は大声でさけびながら、猛ダッシュで教室を飛び出していった。
「お、おいっ。どうした!?」
先生は、あわてて後を追う。教室に残されたわたしたちは、みんなポカンとしている。
「な、なんだ?」
「トイレでも行ったんじゃねえの?」
「相当ビビっていたぞ?」
教室がざわざわとし始めたころ、先生が彼を捕まえて教室にもどってきた。
「はなせえっ! オレをはなしてくれえっ!」
「い、一体どうしたんだっ? わけを話してくれよ!」
先生は、暴れる彼を必死に取り押さえている。
未曽有の大地震が地域をおそったのは、その3分後のことだった。
あまりの退屈さに、何度も時計を見てしまう。
10時15分。休み時間まで、あと10分だ。
ガタンッ。
突然、となりの席の男の子が立ち上がった。顔は青ざめ、額には冷や汗がうかんでいる。
「う、うわあああっ!」
彼は大声でさけびながら、猛ダッシュで教室を飛び出していった。
「お、おいっ。どうした!?」
先生は、あわてて後を追う。教室に残されたわたしたちは、みんなポカンとしている。
「な、なんだ?」
「トイレでも行ったんじゃねえの?」
「相当ビビっていたぞ?」
教室がざわざわとし始めたころ、先生が彼を捕まえて教室にもどってきた。
「はなせえっ! オレをはなしてくれえっ!」
「い、一体どうしたんだっ? わけを話してくれよ!」
先生は、暴れる彼を必死に取り押さえている。
未曽有の大地震が地域をおそったのは、その3分後のことだった。
SF
公開:21/02/23 08:03
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