書けなかった理由

星の断末魔を聴いたよ。

何のことかって？
そう言えば君にはちゃんと話せてなかったね。

僕が生まれた時、彼女も生まれた。僕たちは一緒に生きてきた。これまでずっとだ。

僕がまだ三歳くらいの頃、場所はよく覚えていないんだけど、どこかのだだっ広い公園の、長くて大きな橋の上だった。僕は転んで膝を擦りむいて、血を流して泣いていたんだ。父さんが何か話しかけてくれてるんだけど僕は怒ったようにしてただ大きな声で叫び続けていた。そのとき初めて彼女の声が聴こえたよ。

大丈夫、あなたはこれから強くなる。どんなに苦しくても、あなたは守られているって。

それは彼女のことだと思っていたんだけど、違っていたみたいだ。彼女は爆発して星屑になってしまった。

星にしては寿命が早すぎる？　彼女の居場所では時間の流れが異なるんだよ。

とにかくそういうことがあったから、昨日は半年ぶりにSSが書けなかったんだ。手向けさ。