未来からの来訪者

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何もない小さな島。そこにある日、奇怪な集団が現れるようになった。
「我々は怪しい者ではありません。この地をより良く開拓する為、未来からやってきました」
その集団が持ち込む物はどれも見たこともないものばかりで、どれも私達の生活を豊かにするものばかりだった。
その素晴らしき恩恵を受け、私達は飢えも病気も忘れ、幸せに暮らした。
だが生活が豊かになればなる程、来訪者の数は減っていく。
「残念なお知らせがあります」
来訪者の代表は我々に告げた。
「この島はこれ以上改良の余地がなくなりました」
それの何がいけないのだ?
「この島はセカンドライフというゲームを行う為の土地です。そのゲームですがもう利用者もいないようなのでサービスを終了いたします」
大きな地震が起こった。そして島は海の底へと沈んでしまった。

『アトランティスは終了しました』
画面に映し出されたその一文を見て、僕はムー大陸にログインした。
SF
公開:21/02/20 21:02

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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