太陽と月と

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西の山に夕陽が沈むころ、
頭の上に半月がありました。

「太陽さんは、自分が輝いて、まわりのみんなも輝かせられる。エネルギーにもなるし、存在感がものすごいですね。僕は日中は誰も目を向けないし、存在自体を忘れられてるんです」
太陽はこう答えました。
「月くんは、いろんな姿を見せ、人間に感動を与えてるじゃないか。君のパワーを力にする人間もいるんだぜ、すごいことだよ」

すると足元から
「太陽さんも月くんもいつもありがとう。
君たちがいるから、僕は青い姿でいれるんだ。そして、大地や海の恵みをたくさんの生き物、人間に与えられる。
だけど、人間たちときたら、僕を傷つけ、汚してばかりなんだ。だから、絶対に人間を近づけないで」

そんな会話が聞こえてきた。
ファンタジー
公開:21/02/20 17:57

安楽人

ずふの素人ですが、物書きに興味を持ってしまい、
2021.1月からはじめました。
身近にあった出来事をヒントに書いています。
書くことがこんな面白いとは!

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