スイッチャー

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左手で僕は      右手で君は

小説を書く      歌詞を書く

決まって       多分君は

僕は歌を聴き     歌を聴かず

書く         欠く

何かが足りない。欠けている。僕は君のノートを覗き込む。
そこには白いページしか見当たらず、僕のページは真っ黒のまま。

僕は君にスイッチすることを提案する。
君はみるみるうちに、素晴らしいトリック小説を書き上げメロディーをつける。
僕はあっと言う間に、刹那く儚い歌詞を書き上げ、帯飾りのコメントを芸能人からもらう。

右手で僕は    左手で君は

マイクを持ち   ペンと本を持ち

歌う       サイン会

何かが違う。それぞれの目的は達成したが役割がスイッチしている。

「あなた〜 日曜は食事当番よ〜」

「わかってるよ」

僕は第3の眼を使って家事や育児や仕事をこなす。
広いこの空間に独りスイッチ。
その他
公開:21/02/21 02:21
更新:21/02/23 19:55

ゆっち_

ちょっと奇妙な手法を好んで書いてます!

読みづらかったらすみません。

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