「カリフラワー」その4(偽書『名前も知らない花』・全4回)

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「こんにちは、紗枝さん」
「あら、いらっしゃい」
店に入ってきたのは、雪のような白い肌と長い黒髪の女性だった。
「今日はどんな御用?」
「アロエを買いに来ました」
「観賞用?」
「お茶にしようと思って」
「キダチアロエならそっちにあるわよ」
「ありがとうございます」
そそくさと、女性は商品をレジへと持ってくる。
「それサボテンよ」
「え? やだな紗枝さん、知ってますよぅ。ジョークジョーク。じゃあこれを」
「それはヒドノラ・アフリカーナ」
「ぬぐっ。すいません、ちょっと手が滑って。こっちでした」
「それはウチで飼ってる猫」
「なーう」
「紗枝さん! いい加減名前書いておいてください!」
「そんな涙目で言わなくても。はい、じゃあこれアロエね」
女性は品物を受け取ると、
「それじゃあ」
と言って、ペコリとお辞儀をした。
店を出る女性に、紗枝が声をかける。
「気をつけて帰ってね、こまちちゃん」
その他
公開:21/02/21 19:09
秋田柴子さん 「お熱いのがお嫌い」 より 雪女のこまち 以上パクリキャラだらけの カリフラワー(お祭り騒ぎ) でした

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