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ふと思い出す。
卒業を控えただけの高校3年の2月。
何故かその時期だけ仲良くなった鶴ちゃんの事を。
2人共絵を描くのが好きで喋ってみると馬が合った。
同じクラスなのにほとんど喋る事が無かったのは
今思い返すと不思議なくらい縁が無かったのだろう。
それまでを取り返すかの様に最初で最後2人で晩ごはんを食べに行った。
その帰りに山手の高台にある鶴ちゃん家の近くの公園に寄り、寒空の下背伸びをして青臭く語り合った。
「特別に教えたる」
そう言って夜景を独り占め出来るスポットまでの抜け道を教えてくれた。
「いつかプロポーズに使うたらええわ」顔に似合わずロマンチックだった鶴ちゃん。
高校を卒業するとお互い別々の進路でそれ以降は会う事は無かった。
あれから随分経ったが悪戯な縁でふと再会出来るような気はしている。
青春に蛍の光が流れ始めたあの頃。
同時に鶴ちゃんと見たあの美しい光の蛍が胸を熱くする。
卒業を控えただけの高校3年の2月。
何故かその時期だけ仲良くなった鶴ちゃんの事を。
2人共絵を描くのが好きで喋ってみると馬が合った。
同じクラスなのにほとんど喋る事が無かったのは
今思い返すと不思議なくらい縁が無かったのだろう。
それまでを取り返すかの様に最初で最後2人で晩ごはんを食べに行った。
その帰りに山手の高台にある鶴ちゃん家の近くの公園に寄り、寒空の下背伸びをして青臭く語り合った。
「特別に教えたる」
そう言って夜景を独り占め出来るスポットまでの抜け道を教えてくれた。
「いつかプロポーズに使うたらええわ」顔に似合わずロマンチックだった鶴ちゃん。
高校を卒業するとお互い別々の進路でそれ以降は会う事は無かった。
あれから随分経ったが悪戯な縁でふと再会出来るような気はしている。
青春に蛍の光が流れ始めたあの頃。
同時に鶴ちゃんと見たあの美しい光の蛍が胸を熱くする。
青春
公開:21/02/19 10:46
まずは自分が楽しむこと。
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