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技術が発達して便利な道具が増えていくのは素晴らしいことだ。
トラブルの要因はいつも人間の側にある。
プレステ4のコントローラが無くなった。ワイヤレスの罠である。探し回ったが出てこなかった。
コントローラが見つかったのは半年後だ。すっかり忘れていた頃、それは僕の机の上に置かれてあった。
「どこにあったの?」
「なにが? 私知らないわよ」
妙なこともあるものだ。
僕はコントローラを手に取り、何気なくペアリング・ボタンを押した。
部屋の外にいる彼女が突然動きを止めた。
「まあ見つかってよかったよ。もう別のを買っちゃったけど」
言いながらスティックをくるくる回すと、彼女も合わせて回った。
「どうしたの?」
「体が勝手に……、なにしてるの?」
彼女の視線が僕の指に注がれる。直後に目が合う。
○ボタンの上に親指を乗せる。僕たちは不敵な笑みを浮かべたまま、久々に強く見つめ合っている。
トラブルの要因はいつも人間の側にある。
プレステ4のコントローラが無くなった。ワイヤレスの罠である。探し回ったが出てこなかった。
コントローラが見つかったのは半年後だ。すっかり忘れていた頃、それは僕の机の上に置かれてあった。
「どこにあったの?」
「なにが? 私知らないわよ」
妙なこともあるものだ。
僕はコントローラを手に取り、何気なくペアリング・ボタンを押した。
部屋の外にいる彼女が突然動きを止めた。
「まあ見つかってよかったよ。もう別のを買っちゃったけど」
言いながらスティックをくるくる回すと、彼女も合わせて回った。
「どうしたの?」
「体が勝手に……、なにしてるの?」
彼女の視線が僕の指に注がれる。直後に目が合う。
○ボタンの上に親指を乗せる。僕たちは不敵な笑みを浮かべたまま、久々に強く見つめ合っている。
その他
公開:21/02/18 22:00
更新:21/02/18 20:35
更新:21/02/18 20:35
さまようアラフォー主夫
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