悪戯の末路

最初はただの悪戯であった。

夏休みが終わり学校へ行くと、親戚に美大生がいた友人は、自由工作の作品をその人に手伝ってもらいアニメのキャラクターを石で作ってきていたのだ。
しかし、その出来は説明を受けてもそのキャラクターであるとはわからないよく分からない物となっていた。

その結果、その石像は徹底的に弄られてしまう。自由工作を持ち帰る日には、友人も愛着が無くなっており処分を迷っているほどだった。
相談に乗った俺は、ちょっとした悪戯心で近場のショッピングモールの入り口付近にその石像を一緒に置きに行った。
悪い事をしているのは理解していた。しかし、当時の俺たちにはとても面白く感じられた。

それからしばらくしてそこに行くと、石像の足元には小銭が置かれていた。その数年後には、季節の飾りをつけられているのを見た。
今では、立派なショッピングモールのマスコットとして活躍をしている。