私と演劇部

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もう十分なほどトラウマを抱えたので演劇はやらなくていいかなと思った大学初日のあの日。

私は舞っている桜を見ながらぼーっとしていた。
遠くに筋肉隆々なメイドがいたが、大学だとそんな風なのもいるのだろうとただ考えていた。

しかし、筋肉メイド(男)はこちらのほうにダッシュしてきた。
それとは逆方向から大きなドアくらいの大きさのベニヤ板を持ってきた青年(ミイラ姿)がやってきた。

「おいみんな!」
筋肉メイドは観衆を集めるように言ったあとベニヤ板の前に立った。
ベニヤには「常識」とでかでか書いてあった。

「せいや!」
そして、正拳突きで板は粉々になった。
「さあ、君も常識の壁を壊さないか!」
関わりたくない人が散り散りになり、ベニヤの粉が宙を舞った。

私はもう一度演劇をしようと決めた。
青春
公開:21/02/17 09:28
更新:21/02/17 09:33

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