パンツ覗かれ命拾う

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ある日の夕暮れ時。
ビルの屋上に女が一人。
「どうして私は・・・・・・」
ため息混じりにポツリ、目には涙が浮かんでいた。

「ため息ばかりじゃ幸せ逃げますよ」

辺りには誰もいない。
「きっと弱ってるから変な声聴こえるんだ」
女はしゃがみ込む。

「しゃがんじゃダメです」

女は反射的に立ち上がる。

「そう、そうです。その方が良く見える、お姉さんのパンツ」

謎の声がただの変態とわかり女は笑う。


「永い間ここにいるとね、たまにお姉さんみたいな方にお会いします」
「そういう方はパンツくらい快く見せてくださる。そして皆笑顔になる」
「たわいもない話をして、最後は少しスッキリした表情になる」
「あぁ、誤解しないで。私が下着好きなのは生前メーカーに勤めてたからで変態ではありませんよ」

下着談議に花が咲く。

「久しぶりに声をあげて笑った」
姿の見えない変態のおかげで、女は少しスッキリした。
ファンタジー
公開:21/02/18 01:07

ats

話や文章の組み立て方やオチをつける練習になればと思ってます。
よろしくお願いします。

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