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「起きなさい!」
僕があまりにも目覚めが悪いので、母はコーラス教室に通い、朝から怒声を響き渡らせた。それでも僕はなかなか起きないので、母はトランペット教室に通い、朝からトランペットを吹き荒らした。それでも僕がなかなか起きないので、母は原付免許を取りにいき、朝から部屋でエンジンをふかし続けた。
それでも僕がなかなか起きないので、母は猟銃免許を取って、寝る前の僕の隣で意味深げに銃身をカチャカチャやっていた。
「お母さん、もしかして……撃つの?」
「うん。どうせ起きないなら、起きるかもっていう期待を消しとこうと思って」
翌朝。誰よりも早く学校に到着した僕を、皆が驚愕の表情で見つめた。
僕は目を血走らせ、狂乱じみた挙動でこう宣言する。
「僕は、生き残るために、学校を二度と遅刻しないと誓います!」
「大げさだな」
爽やかな笑いが教室を包んだ。
僕があまりにも目覚めが悪いので、母はコーラス教室に通い、朝から怒声を響き渡らせた。それでも僕はなかなか起きないので、母はトランペット教室に通い、朝からトランペットを吹き荒らした。それでも僕がなかなか起きないので、母は原付免許を取りにいき、朝から部屋でエンジンをふかし続けた。
それでも僕がなかなか起きないので、母は猟銃免許を取って、寝る前の僕の隣で意味深げに銃身をカチャカチャやっていた。
「お母さん、もしかして……撃つの?」
「うん。どうせ起きないなら、起きるかもっていう期待を消しとこうと思って」
翌朝。誰よりも早く学校に到着した僕を、皆が驚愕の表情で見つめた。
僕は目を血走らせ、狂乱じみた挙動でこう宣言する。
「僕は、生き残るために、学校を二度と遅刻しないと誓います!」
「大げさだな」
爽やかな笑いが教室を包んだ。
ホラー
公開:21/02/15 15:45
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