見えてもいいもの
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いつからか私の目の前に妖精があらわれるようになった。
その姿は、バーコードに眼鏡、中肉中背のおじさん。決して妖精という風貌ではないが、私は一目みた時から妖精であると感じたのだ。
なぜかというと、私の調子が良い時は、おじさんもうかれていて、私が今にも消えてしまいそうな時には、おじさんは背中に包丁を隠し持っていてくれていたからだ。
なんて優しい妖精なんだろう。
自分で自分の気持ちをコントロールできない今の私には、おじさんが、私のことを教えてくれる、私のことを癒してくれる唯一の存在で。
最初は怖いって思っちゃってほんとにごめん。
そして、今日も今日とておじさんと過ごす。
おばけとか怖いなって、みんなが見えないもの見えるって怖いなってそんな風に思っていたけど、見えないものが見えてもいいのかも。
今日おじさんの声初めて聞いた。
「やっと僕のもの、僕の妖精さん」
包丁は冷たい。
その姿は、バーコードに眼鏡、中肉中背のおじさん。決して妖精という風貌ではないが、私は一目みた時から妖精であると感じたのだ。
なぜかというと、私の調子が良い時は、おじさんもうかれていて、私が今にも消えてしまいそうな時には、おじさんは背中に包丁を隠し持っていてくれていたからだ。
なんて優しい妖精なんだろう。
自分で自分の気持ちをコントロールできない今の私には、おじさんが、私のことを教えてくれる、私のことを癒してくれる唯一の存在で。
最初は怖いって思っちゃってほんとにごめん。
そして、今日も今日とておじさんと過ごす。
おばけとか怖いなって、みんなが見えないもの見えるって怖いなってそんな風に思っていたけど、見えないものが見えてもいいのかも。
今日おじさんの声初めて聞いた。
「やっと僕のもの、僕の妖精さん」
包丁は冷たい。
ファンタジー
公開:21/02/14 23:16
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