怖いもの見たさ

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街の郊外にある、廃墟の病院は、かっこうの肝試しスポットだ。
いつもの遊び仲間と、よく肝試しをする。
いつもは昼間だが、悪ノリが高じて、今日は、真夜中にやることになった。
「つぎは、君の番だよ」 悪ノリの張本人が僕を即した。

本当は、かなりビビっていたが、僕にもプライドがある。

あとで証拠となる撮影をしつつ、僕は意を決して歩を進めた。

待合室から診察室、診察室から手術室へ‥‥と、その時! ガサッ‥と何かの物音! (きっとネズミか何かだろう‥‥)僕は自分に言い聞かせる。
ほどなく、頭の中に、何かの想念のようなものが入ってきた‥‥‥


(おっ、生きた人間が来るぞ!)
(お前が先にいけよ‥‥)
[やだよ‥‥やっと人間社会から、おさらば出来たのにさーー]
(いいからちょっと行ってみろよ、怖い物見たさでさーー)
その他
公開:21/02/16 09:27
更新:21/02/25 05:01

NORIO( 福島県 )

最近、趣味で小説のようなものを書いてみようと思いました。よろしくお願いいたします。

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