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「きゃー、助けてー!。あー痛い!」
声は隣の部屋から聞こえる。
隣はひとり暮らしの女性部屋だ。何かあったんだろうか。
「苦しいー。死にそう」
尋常じゃない。
「ギャー、痛い痛い。やめてー」
僕は男になるんだと、自分に言い聞かせ、ベランダをつたい隣の部屋をそっと覗いてみた。
僕が目にしたのは、流行りのダイエットダンスに励む姿と彼女の視線だった。

「なに覗いてんのよ」

とっさに逃げようとした僕は手を滑らせ

「ぎゃー、助けてー」

ここは13階
ミステリー・推理
公開:21/02/15 22:12

安楽人

ずふの素人ですが、物書きに興味を持ってしまい、
2021.1月からはじめました。
身近にあった出来事をヒントに書いています。
書くことがこんな面白いとは!

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