日差し

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テレビから、今日は気温が高いというニュースが聞こえて来る。

久々の陽気に当てられ窓際で横になった彼女は、隣にいる私に微笑み、徐に左腕を伸ばす。

それは合図だ。
私はその腕に頭をのせる。
それを見守っていた彼女は、横を向き、右腕で私を包む。

「大好きだよ」

いつもはそのまま2人で眠りに落ちるのだが、今日は違ったようだ。

「きっと君は私を置いて居なくなるのだろうけど、その時までずっとこうしていたいな」
それは約束できないな
トイレにいくし食事もとるからね

彼女は拗ねたような顔で天を仰ぐ。
あぁ!温もりが!

君の言うとおり僕はいつか君をおいて居なくなるだろう
でもこれだけは言える
私は君を愛している
君が私を忘れない限り、そこに私の愛がある

「忘れるわけないよ」

再び、温もりが戻ってきた。

「では、続いてのニュースです。」
窓からは春を待つ太陽の日差しが降り注いでいる。
ファンタジー
公開:21/02/13 18:48
#初投稿 #ペット

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