恋するチョコレート爆弾
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「ママ! 頼んだのはトリュフチョコよ! これじゃチョコ爆弾じゃない」
「目立ってなんぼでしょ。魔法でおまじないもかけておいたから期待してて」
ウィンクするママから渡されたチョコレートは鉄アレイの様に重く大きい。
「レイカ。ママね、このサイズだけ成功したんだよ。次は一緒に作ってごらん」
パパがこっそり教えてくれた。
小技が苦手なママと、チョコレートと格闘する様子を思い描く。
「ママ、有難う。行ってきます」
学校へ向かう途中、目の前を歩く男の子に勇気を出して駆け寄った。
「ゼダ、おはよう」
「おはよう、レイカ」
人気者のゼダはすでにチョコレートを貰っていた。
「すごいね、それ」
「お返し何がいいのかな」
真剣に悩むゼダにチョコレートを差し出す。
「これ、お返しいらないから」
ゼダの手の上でシュッと小さな花火が散った。
パラパラとハートや星形のチョコチップが落ち、甘い香りが二人を包んだ。
「目立ってなんぼでしょ。魔法でおまじないもかけておいたから期待してて」
ウィンクするママから渡されたチョコレートは鉄アレイの様に重く大きい。
「レイカ。ママね、このサイズだけ成功したんだよ。次は一緒に作ってごらん」
パパがこっそり教えてくれた。
小技が苦手なママと、チョコレートと格闘する様子を思い描く。
「ママ、有難う。行ってきます」
学校へ向かう途中、目の前を歩く男の子に勇気を出して駆け寄った。
「ゼダ、おはよう」
「おはよう、レイカ」
人気者のゼダはすでにチョコレートを貰っていた。
「すごいね、それ」
「お返し何がいいのかな」
真剣に悩むゼダにチョコレートを差し出す。
「これ、お返しいらないから」
ゼダの手の上でシュッと小さな花火が散った。
パラパラとハートや星形のチョコチップが落ち、甘い香りが二人を包んだ。
ファンタジー
公開:21/02/14 14:09
更新:21/02/14 14:49
更新:21/02/14 14:49
ママは魔法使い 続編
バレンタインデー
トリュフチョコレート
射谷 友里(いてや ゆり)と申します
十年以上前に赤川仁洋さん運営のWeb総合文芸誌「文華」に同名で投稿していました。もう一度小説を書くことに挑戦したくなりこちらで修行中です。感想頂けると嬉しいです。宜しくお願いします。
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