ラッキーライラック

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好きになる気持ち。
好きになった気持ち。
フワフワする感覚。
心地いいはずなのに、目がしぱしぱする。
家に着くまでは。
眠い。
好き=夢。
早く1日が終わればいいと思う。
気力だけで家へと向かう。
夜勤など無くなればいいのだ。
あの感覚は中毒性がありすぎる。
仮眠で得た恋心。
閉じかけの目が見開いたのは、薄紫の花。
それは、いきなり目に飛び込んできた。
花が4つに割れているはずのライラックの中に、ひとつだけ5つに分かれているもの。
初めて見つけてドキドキした。
眠気? 一瞬にして飛んだ。
おまじないとは、ウキウキするもの。
誰にも見つからないように、摘み取る。
ラッキーライラック。
眠れなかったらどうしよう。
夢=恋。
確実な出逢いじゃない。
だけど。
手に入れたラッキーライラックを、じっと見る。
拳を握る。
絶対、寝る。

今日は夢の中で、貴方に逢えるから。
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公開:21/04/18 23:19

ibara_hime

文章を削る練習をしています。
妄想は得意。感想は苦手。   ・・・・・・です。

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