シャッターチャンス
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なーにも、ない。ただぼーっとして。どのくらい時間が経ってたのだろう。なまぬるくなったベットの上でいつまでも寝返りを打っている。夕方になってやっと気付く。一日ってこんなに短かいんだっけ、って。
カラスが遠くで鳴いている。目から涙が溢れる。沼にハマって抜け出せない。周りを見ると自分がいなくなる。だから1人の空間にいつまでも身を置いてしまう。
カラカラに乾いた口の中に、引き出しにあったいつかのドーナツを放り込む。
体を起こして、窓を開けた。もくもくした雲が空に散らばっていた。その間を上手に潜った夕日が街を照らしている。気持ちがいい。
いつもカメラを構えていた。どうしてそんなに空が好きなのか不思議だった。
「後でいいや、って思って、ふと目を逸らした瞬間から変化していくの。自分が好きだなって思った空をちゃんと残しておきたいじゃない?」
君の言葉を、今僕は思い出していた。
カラスが遠くで鳴いている。目から涙が溢れる。沼にハマって抜け出せない。周りを見ると自分がいなくなる。だから1人の空間にいつまでも身を置いてしまう。
カラカラに乾いた口の中に、引き出しにあったいつかのドーナツを放り込む。
体を起こして、窓を開けた。もくもくした雲が空に散らばっていた。その間を上手に潜った夕日が街を照らしている。気持ちがいい。
いつもカメラを構えていた。どうしてそんなに空が好きなのか不思議だった。
「後でいいや、って思って、ふと目を逸らした瞬間から変化していくの。自分が好きだなって思った空をちゃんと残しておきたいじゃない?」
君の言葉を、今僕は思い出していた。
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公開:21/04/19 20:41
読書が趣味で、自分でも書いてみたいなと思い始めました。
マイペースに投稿、どうぞよろしくお願いします。
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