人類の遺産

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人類は滅亡の危機にあった。
砂漠すら氷河と化すほどの氷河期が地球全土を覆ったのだ。

多くの人々が倒れ、残ったものもなんとかその日を暮らす中、なんとか後世に今の文明を何らかの形で残そうとするものたちがいた。

巨大なシェルターを作り、そこに自動車やロケットの設計図。世界各国の儀式や生活。人工知能、相対性理論。歴史……とにかくありとあらゆるものを本やマイクロチップの形でのこそうとしたのだ。
プロジェクトはなんとか成功し、あとは後世の人々がそれを役立てることを祈るだけとなった。


そして、数百年後。
生き残った人々はシェルターを見つけ、発掘したがマイクロチップはそもそも何なのか理解できず、
本は書かれている文字が誰も解読できなかった。
そもそも生き残りの人々は科学でなく魔術を使うようになっていたのだ。
彼らは解析を試みるが、自分たちのあり方とあまりにも違うことに気づくと技術を封印した。
SF
公開:21/04/19 20:19
更新:21/04/19 20:20

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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