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場所は収容所内の庭園。
休憩終わりに立ち寄ったさんきゅうは、見知らぬ女の子がいる事に気づく。
「あの、君」
「あ、こんにちは」
「え?」
その子は、さんきゅうに気づくと挨拶をしてきた。着ているのは収容者の制服。かなりくたびれており、胸には"弐"の番号がある。
「まずはあいさつから。…どうしたの?」
「いや…」
「おはよう?」
「夕方だよ」
「おやすみ?」
「寝るのは早いって。こんにちはで大丈夫だから」
「じゃあ、こんにちは」
「こんにちは。ところで君は?」
「あたし。今日ここに来たの」
「そうだったんだ。よろしく。僕は…」
「さんきゅうさん」
「え?」
「あたし漢字読めるの」
制服を指す女の子。
「いや、これは名前じゃなくて…」
「あたしは、弐」
「弐?」
「ほら。ここに弐って。だから弐っちゃんって呼んで」
「に、弐っちゃん?」
「うん!よろしく、さんきゅうさん」
「よ、よろしく」
休憩終わりに立ち寄ったさんきゅうは、見知らぬ女の子がいる事に気づく。
「あの、君」
「あ、こんにちは」
「え?」
その子は、さんきゅうに気づくと挨拶をしてきた。着ているのは収容者の制服。かなりくたびれており、胸には"弐"の番号がある。
「まずはあいさつから。…どうしたの?」
「いや…」
「おはよう?」
「夕方だよ」
「おやすみ?」
「寝るのは早いって。こんにちはで大丈夫だから」
「じゃあ、こんにちは」
「こんにちは。ところで君は?」
「あたし。今日ここに来たの」
「そうだったんだ。よろしく。僕は…」
「さんきゅうさん」
「え?」
「あたし漢字読めるの」
制服を指す女の子。
「いや、これは名前じゃなくて…」
「あたしは、弐」
「弐?」
「ほら。ここに弐って。だから弐っちゃんって呼んで」
「に、弐っちゃん?」
「うん!よろしく、さんきゅうさん」
「よ、よろしく」
SF
公開:21/04/17 08:00
SF
連載
差別
弾圧
戦争
まずは、こんにちは。
練馬区で活動中の、趣味の絵描きです。
小説・脚本なども執筆してます。
【番号なし】 用語・設定解説
【Ⅰ】 連載作品『WonDer BroS』 探偵と怪盗の対決が娯楽化した世界での物語。
【Ⅱ】 短編連作『Story Of Dri(P)Party』
【Ⅲ】 連載作品『根源悪の牧場』 戦争による差別と弾圧に支配された世界での物語。
【Ⅳ】 連載作品『ドライワンダーに遣う』
【001~】 短篇集『short TaleS』
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