たぁくん
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たぁくんは少し変わった子だった。
いっつもニコニコ笑っていて、でも、それが男子たちには『いつもニヤニヤしてて気持ち悪い』とバカにされ、仲間外れにされていた。
たぁくんは運動もあまり得意ではなく、かけっこはいつもビリだった。 かといって勉強が出来るわけでもなく、国語の教科書を読まされてもつっかえつっかえだし、算数の黒板の問題をやらされても、ただニコニコと立っているだけだった。
ある日「なあ。 今度の日曜日、校庭で野球やろうぜ」と、男子の一人がたぁくんに言った。誘われることなどこれまでなかったから、たぁくんはとても喜んだ。
日曜日、たぁくんは早くから皆を待っていた。
しかし、待っても待っても誰も来なかった。 夜になってもたぁくんは誰も来ない校庭で一人、ニコニコしながら待っていた。
月曜日ーー皆が登校してきた教室の、たぁくんの席だけが、ポッカリと空いていた。
いっつもニコニコ笑っていて、でも、それが男子たちには『いつもニヤニヤしてて気持ち悪い』とバカにされ、仲間外れにされていた。
たぁくんは運動もあまり得意ではなく、かけっこはいつもビリだった。 かといって勉強が出来るわけでもなく、国語の教科書を読まされてもつっかえつっかえだし、算数の黒板の問題をやらされても、ただニコニコと立っているだけだった。
ある日「なあ。 今度の日曜日、校庭で野球やろうぜ」と、男子の一人がたぁくんに言った。誘われることなどこれまでなかったから、たぁくんはとても喜んだ。
日曜日、たぁくんは早くから皆を待っていた。
しかし、待っても待っても誰も来なかった。 夜になってもたぁくんは誰も来ない校庭で一人、ニコニコしながら待っていた。
月曜日ーー皆が登校してきた教室の、たぁくんの席だけが、ポッカリと空いていた。
その他
公開:21/04/18 01:26
書くのが好きなのでとりあえず思い付くまま書いてます。週に一、二本を目標に書いていきたいですが、休むときもあります。 得意ジャンルはありません。
アイコンを変えました。特に意味はありません(^_^ゞ
2021.4.5
ペンネームを『小山田みゆき』から変えました。
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