0
3
地球は、もはや人間が住める星出はなくなりつつあった。
地球人の宇宙進出は研究されていたが、その技術は地球からの脱出、移住にはまだほど遠く、間に合わなかった。
メディアが地球の状態を人間に伝えることはニュースの意味を持たなくなっていた。
ラジオ放送が、かろうじて放送を継続している。
「最後のニュースをお伝えします。
今日、この放送局のあるビルの前の植え込みの中で野良猫の母親がかわいい子猫を産んでいるのが見つかりました。
……。
以上、担当は坂崎でした。
……。
番組はこれで全部終わりとなりました。
皆様、これからお気をつけになり、決してあきらめずに。
またお会いできる日まで、さようなら、さようなら。おやすみなさい、どうぞお元気で。
……。
お聞きの放送は、JECラジオ、地球日本語放送です」
電波は途絶え雑音だけがザーザーと響いていた。
地球人の宇宙進出は研究されていたが、その技術は地球からの脱出、移住にはまだほど遠く、間に合わなかった。
メディアが地球の状態を人間に伝えることはニュースの意味を持たなくなっていた。
ラジオ放送が、かろうじて放送を継続している。
「最後のニュースをお伝えします。
今日、この放送局のあるビルの前の植え込みの中で野良猫の母親がかわいい子猫を産んでいるのが見つかりました。
……。
以上、担当は坂崎でした。
……。
番組はこれで全部終わりとなりました。
皆様、これからお気をつけになり、決してあきらめずに。
またお会いできる日まで、さようなら、さようなら。おやすみなさい、どうぞお元気で。
……。
お聞きの放送は、JECラジオ、地球日本語放送です」
電波は途絶え雑音だけがザーザーと響いていた。
SF
公開:21/04/17 21:11
更新:21/05/23 22:51
更新:21/05/23 22:51
#ショートショート
#超短編小説
#SF小説
#最後のニュース
読んでいただきありがとうございます。(・ω・)/
ここに投稿する以外にも、自分のブログに同時掲載しているときがあります。
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます