そら

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都会の空は狭いと聞いて、夢に向かう前に、裏の山から町を見下ろしたことがあった。
どこまでも広がっているように感じられた青と、緑の中に、ところどころに見える安堵の連なりは、誰かの言葉のように狭くは感じなかった。

でも。

ふと、輝きを追う小道で見た空は、とても美しくて。
確かにその面積こそ劣るかもしれないけれど、僕にはこっちの方が晴れ晴れしているように感じたんだ。

自分を分かってくれる人がいて、思う存分頭の中をひっくり返し、手を伸ばしたい星の元へ走って行く毎日。
例え石でつまずこうが、大きな川が流れていようが、それでも僕はあの宙へ馳せる気持ちが止められない。







僕の原点である空と、『好き』を瞬かせているあの宙のどちらがいいかなんて選べなくて。
いつか、そのどちらかを選ぶ日が来るのだろうかと考えて、僕はそっと目を閉じた。
その他
公開:21/04/17 19:46

( 東京 )

色んな色の作品を目指します。

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