不都合な現実
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その研究所では、動物に人間の言葉を教える研究をしていた。ある日、その中の一匹のゴリラが突然、言葉を喋りだした。「ちょっと言いたいことあるんだけど。」研究者達はゴリラが喋った事に歓喜した。そして、喋っただけでなく、言いたいことがあると言う発言に狂喜乱舞した。1人の研究者がゴリラに「言ってみたまえ」と先を促す。するとゴリラは、はっきりとした口調で「この研究は倫理的にどうなんだろうね~。まずいんじゃない?」
その後、そのゴリラの姿を見たものはいなかった。
その後、そのゴリラの姿を見たものはいなかった。
SF
公開:21/04/17 18:04
時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、少しずつ短いお話を書いています。コメントは励みになります。
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