カバとの生活

朝起きると、部屋にカバがいた。カバは申し訳なさそうな顔でコチラを見ていた。僕は何故かそのカバの事が愛おしくなり、「いいよ。」と言った。その日からカバとの生活が始まった。僕はカバに名前を付ける事にした。「カバ美」多分、メスだから。そんなカバ美はいつも申し訳なさそうな顔でコチラを見ている。朝、カバ美に押し潰されそうになりながら起きた時も、撒き散らしたご飯の後片付けをしてる時も、カバ美がトイレの前で寝てしまい閉じ込められてしまった時も、いつも申し訳なさそうな顔でコチラを見てくる。その顔を見ると、僕は「いいよ。」と言ってしまう。そんなある日、カバが１頭増えた。多分オス。カバ美は申し訳なさそうな顔でコチラを見てきた。カバ美はいつもと様子が違った。顔を赤らめているようなのだ。そこで僕は気づいた。彼氏！カバ美は僕に彼氏を紹介してくれているのだ。良かったね、カバ美。ますます部屋が手狭になるけど。