018.夕日

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 丘の上にある家で、母と子の親子が暮らしていた。
 ある日、2人の元に手紙が届いた。
 手紙を読んだ母は、とても元気をなくしてしまった。
 子はそんな母の姿を見て、父が速く帰ってくればと思う。
 父は仕事で遠く東の方へと出かけてしまい、まだ帰ってきていない。
 次の日。
 母は子に、近くの森でオレンジを取ってくるように頼む。
 次の日。
 母は突然、西の国の伯父さんの所へ行くと言い出す。
 昨日、子に取ってこさせたオレンジはそのお土産だという。
 母と子は、かばんに荷物を詰めて家を出た。
 その日の夜。
 2人は西の国にたどり着いた。
 しかし東の方を見ると、そこにはまだ赤々とした光が輝いていた。
 子は母に-
「今日は夕日が沈まないね」
 と言う。
 母はただ-
「そうね」
 とだけ言った。
 泣いているのか微笑んでいるのか、よく分からない母の顔が、沈まない夕日で照らされていた。
ファンタジー
公開:21/04/15 21:43
夕日 家族

Arujino( 東京都練馬区 )

まずは、こんにちは。

練馬区で活動中の、趣味の絵描きです。

小説・脚本なども執筆してます。

【番号なし】 用語・設定解説

【Ⅰ】 連載作品『WonDer BroS』 探偵と怪盗の対決が娯楽化した世界での物語。

【Ⅱ】 短編連作『Story Of Dri(P)Party』

【Ⅲ】 連載作品『根源悪の牧場』 戦争による差別と弾圧に支配された世界での物語。

【Ⅳ】 連載作品『ドライワンダーに遣う』

【001~】 短篇集『short TaleS』
 

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