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ある会社に名物社長がいた。背が高く肥満でブクブク。歩くのも一苦労だが、顔立ちに愛嬌があり、薄くなった頭の髪型をユーモラスにしていた。
「ほら、観光地によくあるでしょう。人型の看板で顔のところが空いていて、観光客がそこから顔を出して記念撮影したりするヤツが。社長室に『私になれる』、顔ハメ看板をおこうと思いましてな」
「そうですか。ご希望に添うような形でどんなものでも製作いたしますよ」看板屋は答えた。
「リアルに社長の私に似せて。それを置いて社長室の椅子に座ってもらって、来客にわが社の社長気分を味わってもらおうと思いまして」
「ふんふん、なるほど承知いたしました。それでは、社長様。まずお体の型取りをさせていただけますか?」
「社長型の顔ハメ看板が出来上がってきたが、当の社長はあれから行方不明とは。
しかし、よく出来た看板だなぁ……中に潜り込んでここから顔を出せるんだって?……ドッコイショ」
「ほら、観光地によくあるでしょう。人型の看板で顔のところが空いていて、観光客がそこから顔を出して記念撮影したりするヤツが。社長室に『私になれる』、顔ハメ看板をおこうと思いましてな」
「そうですか。ご希望に添うような形でどんなものでも製作いたしますよ」看板屋は答えた。
「リアルに社長の私に似せて。それを置いて社長室の椅子に座ってもらって、来客にわが社の社長気分を味わってもらおうと思いまして」
「ふんふん、なるほど承知いたしました。それでは、社長様。まずお体の型取りをさせていただけますか?」
「社長型の顔ハメ看板が出来上がってきたが、当の社長はあれから行方不明とは。
しかし、よく出来た看板だなぁ……中に潜り込んでここから顔を出せるんだって?……ドッコイショ」
ホラー
公開:21/04/12 21:55
読んでいただきありがとうございます。(・ω・)/
ここに投稿する以外にも、自分のブログに同時掲載しているときがあります。
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