砂漠にひとりぼっち

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 気がつくと私は砂漠にいた。
 
 とにかく家へ帰らなくてはならない。家族が待っている。
 
 必死に歩いた。だが、いつまで経っても砂漠を抜け出せない。

 疲労によって糖分を欲しているからか、砂が砂糖に見えてきた。
 
 幻覚が見ながら歩いていた時、ある発見をした。
 
 足跡だ。
 
 その発見によって、私は少し元気を取り戻した。
 
 何千歩か進んだ後、私は絶望した。
 
 足跡が途切れていたのだ。
 
 落胆し、疲労が一気に押し寄せて来た私は、眠ることにした。
 
 翌朝、まばゆい日光に照らされ、私は目を覚ました。
 
 その時、砂漠一帯に地響きが発生した。
 
「はやく、はやく。きょうはおしろをつくろうよ。」
 
 巨大生物が、砂漠に侵攻してきたのだ。
 
 数秒後、巨大生物の足跡に混じって、アリの死骸が横たわっていた。
 
  
その他
公開:21/04/12 19:00
砂漠 遭難 ラスト

鯨飲

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