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会う時はいつも
たまたまお互いの休みが被った日の夕方から。
「今何してるの?」
何でもないやり取りをした後に
「行こっか」
1駅分、離れたお互いの家からそれぞれの駅に着いて
「ワタシ1番前」
違う車両に乗り、例の駅。
改札を出て少し暗がりの道で
「元気してた?」
手は繋がないけど肩が触れ合う距離から甘い匂いがする。
途中にあるコンビニは、明るすぎて入れない。
「買うものあるけど、ここで待ってる?」
薄桃色のニットは、数年前までバスケ部だった彼女の後ろ姿に、そのデザイナーが願う通りに曲線を這っている。
「かみ、切ったんだよ」
夜桜にしては、光が足りない道をまた歩く。
「昨日、誕生日だったよね?」
「そーいえばね、職場かえるんだ」
薄暗い部屋でソファーに座りひとり、やめられないタバコ。
どうして君と出逢ってしまったんだろう。
たまたまお互いの休みが被った日の夕方から。
「今何してるの?」
何でもないやり取りをした後に
「行こっか」
1駅分、離れたお互いの家からそれぞれの駅に着いて
「ワタシ1番前」
違う車両に乗り、例の駅。
改札を出て少し暗がりの道で
「元気してた?」
手は繋がないけど肩が触れ合う距離から甘い匂いがする。
途中にあるコンビニは、明るすぎて入れない。
「買うものあるけど、ここで待ってる?」
薄桃色のニットは、数年前までバスケ部だった彼女の後ろ姿に、そのデザイナーが願う通りに曲線を這っている。
「かみ、切ったんだよ」
夜桜にしては、光が足りない道をまた歩く。
「昨日、誕生日だったよね?」
「そーいえばね、職場かえるんだ」
薄暗い部屋でソファーに座りひとり、やめられないタバコ。
どうして君と出逢ってしまったんだろう。
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公開:21/04/12 16:58
更新:21/04/12 21:42
更新:21/04/12 21:42
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