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静寂が支配した室内に、所長とスパイスが入ってくる。
「治まったようだな。こいつを隔離室に放り込んどけ。明日まで食事は与えなるな」
看守はハックを抱え上げ、機械のような動きで彼を運び出した。
「おい。起きろさんきゅう」
部屋には、さんきゅうと呼ばれるもう一人の収容者がいた。
ベッドで寝ている彼を、たたき起こす所長。
「…所長さん。もう休憩は終わりですか?」
「昼寝とは呑気なものだな。同居人が暴れた際は、貴様も少しは役に立ったらどうだ?」
ハックがいないことに気づくさんきゅう。
「ハックは?まさかまた連れていったんですか?」
「秩序を乱した結果だ」
「本当に暴れてたんですか?」
「貴様にそんな発言をする権利があるのか?」
「…」
無言で睨みつけるさんきゅう。それ以上は何も言わず枕元の本を手に取り立ち上がる。
「どこへ行く?」
「まだ休憩時間なので…」
部屋を出ていくさんきゅう。
「治まったようだな。こいつを隔離室に放り込んどけ。明日まで食事は与えなるな」
看守はハックを抱え上げ、機械のような動きで彼を運び出した。
「おい。起きろさんきゅう」
部屋には、さんきゅうと呼ばれるもう一人の収容者がいた。
ベッドで寝ている彼を、たたき起こす所長。
「…所長さん。もう休憩は終わりですか?」
「昼寝とは呑気なものだな。同居人が暴れた際は、貴様も少しは役に立ったらどうだ?」
ハックがいないことに気づくさんきゅう。
「ハックは?まさかまた連れていったんですか?」
「秩序を乱した結果だ」
「本当に暴れてたんですか?」
「貴様にそんな発言をする権利があるのか?」
「…」
無言で睨みつけるさんきゅう。それ以上は何も言わず枕元の本を手に取り立ち上がる。
「どこへ行く?」
「まだ休憩時間なので…」
部屋を出ていくさんきゅう。
SF
公開:21/04/10 13:28
更新:21/04/10 23:18
更新:21/04/10 23:18
連載
SF
差別
戦争
まずは、こんにちは。
練馬区で活動中の、趣味の絵描きです。
小説・脚本なども執筆してます。
【番号なし】 用語・設定解説
【Ⅰ】 連載作品『WonDer BroS』 探偵と怪盗の対決が娯楽化した世界での物語。
【Ⅱ】 短編連作『Story Of Dri(P)Party』
【Ⅲ】 連載作品『根源悪の牧場』 戦争による差別と弾圧に支配された世界での物語。
【Ⅳ】 連載作品『ドライワンダーに遣う』
【001~】 短篇集『short TaleS』
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