本当に収集されるべきもの

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道に落ちてるゴミを無くすため、専用の掃除ロボットが開発された。
AIが搭載されており、自動でゴミを収集してくれるのだ。
掃除ロボット達のおかげで道は綺麗になり、ゴミが無くなった。
だが、それは少しの間だけ。
人間達は当たり前のようにポイ捨てをするようになっていった。
「ロボット達が掃除してくれるから平気だろ」
「有難いわよねー」
人間達の意見。
自分以外の誰かがやってくれる、という考えなのだろう。
道に置かれているゴミ箱は使われることがなくなり、ただのオブジェだ。
人間達のポイ捨てが止まらず、ゴミ収集に追われる日々の掃除ロボット達。
『どうしてゴミは無くならないのだろう?』
掃除ロボット達はゴミを収集しながら人間達を見ていた。

数日後、突然ポイ捨てがなくなった。
人間達の姿もない。
掃除ロボット達は人間達をゴミを捨てるゴミと判断し、収集したのだ。
焼却工場から、人間達の悲鳴が聞こえる。
SF
公開:21/04/11 22:05
更新:21/04/11 22:04

たーくん。( 関西 )

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