だから言ったのに

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「今度の参観日、お父さんもお母さんも忙しいからお婆ちゃんに行ってもらうよう頼んでおいたから」
母から告げられた言葉を拒否するよう、私は全力で駄々をこねる。
皆、お父さんとお母さんが来るのに私だけお婆ちゃんなんて絶対に嫌だ!
「いい加減にしなさい!我が侭言わないの!」
怒られても納得できない。諦めきれない。
だから私は参観日当日、お婆ちゃんに園児の妹を連れてくるように言っておいた。
朝、私は妹に老け進みの薬を飲ませる。あっという間に大人の姿へと変身した妹。大人しくしていればママと思われるだろう。

時間になり、お婆ちゃんが大人の姿の妹を連れてやってくる。妹は手にお気に入りのぬいぐるみを持っていた。そして私を見つけると「おねーちゃん!」と嬉しそうに駆け寄ってきた。
授業中もその場に座り込んだり、うろうろしたりと凄く恥ずかしかった。

その日の夜、母から「だから言ったのに…」とため息を吐かれた。
公開:21/04/11 20:14

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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