小さなびっくり箱

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 僕の職業はユーチューバーだ。
 去年、得意なものづくりを活かして様々なびっくり箱を作成し、彼女を驚かせるという動画が見事にヒット。今やチャンネル登録者数300万とまぁまぁな人気ぶり。

 そんな僕はまた彼女を驚かせようと、レストランを予約していた。
 筒状のお菓子の入れ物から吹き出す紙吹雪。炊飯器を開けたら飛び出す人形。今まで様々なびっくり箱を作ってきた僕だが、今回のびっくり箱は手作りではない。
 しかも今日のためにかかった費用は、これまでにないほど高額だった。


 彼女の家の前に車を停めると[着いたよ]とLINEを送る。
 そこで手が小刻みに震えていることに気づいた。
 仕掛ける側がこんなにも緊張することは、今後ないだろう。
 さぁ、今夜はどんな反応をしてくれるだろうか。
 緊張する反面、ワクワクしながら彼女を助手席に乗せ、車を走らせる。

 手のひらサイズのびっくり箱を隠し持って。
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公開:21/04/11 12:54
更新:21/04/13 08:13
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十六夜

こんにちは 「いざよい」です。
ただただ好きで小説を読んだり書いたりしている高校生です! 
お気に入り、コメントを頂き感謝です(⋆ᵕᴗᵕ⋆)"

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