アンドロイド妻

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箱の中、眠り姫のように横たわるアンドロイド妻を見て息を飲む。
説明書を取り出すと起動方法を確認した。
『両肩に起動スイッチがあります。そこに手を置き、顔面の唇部分に御契約者様の唇でタッチし続けて下さい。5秒程で起動します』
本当に眠り姫みたいだ…説明書に従い、アンドロイド妻の顔面は唇部分に自身の唇を重ねる。
ピロリン♪と、軽快な音と共にアンドロイド妻がゆっくりと目を開ける。
「おはよう。あなた」
…なんか違うな…説明書を確認すると設定次第で僕の名前を呼ばせる事も可能らしい。早速設定し直した。あと顔面も少し明るめにしておこう。
「おはよ!A君!」
うん。良くなった。
あとは唇紋設定もしておこう。浮気や寝取られなんて御免だ。
それと毎朝キスで君を起こしたいからタイマーは切っておくね。
時間が来たら自動で電源が落ちる様にもしておこう。お姫様抱っこで君を充電ベッドに運ぶのは王子様である僕の特権だ。
SF
公開:21/04/09 19:39

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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