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熱々のナポリタンスパゲティが置かれると、彼女は慣れた手付きで、ケチャップに染められた麺をクルリと巻き、真紅のルージュの唇に運び、麺の端をちゅるりと吸い込んだ。
頬に跳ねる、ケチャップを気にすることなく、続けて麺をクルリと唇へと運ぶ。
俺は、何とも言えぬエロチシズムを感じて、その真紅な唇から目が離せなくなる。
今思えば、その時にふと思ったことが命取りだった。
『この……くちびるに食べられたい……』
気が付くと、俺はナポリタンの皿の上にケチャップまみれのウインナーとなっていて、彼女のフォークが身体に刺さり、真紅の唇ヘ吸い込まれて行った……
頬に跳ねる、ケチャップを気にすることなく、続けて麺をクルリと唇へと運ぶ。
俺は、何とも言えぬエロチシズムを感じて、その真紅な唇から目が離せなくなる。
今思えば、その時にふと思ったことが命取りだった。
『この……くちびるに食べられたい……』
気が付くと、俺はナポリタンの皿の上にケチャップまみれのウインナーとなっていて、彼女のフォークが身体に刺さり、真紅の唇ヘ吸い込まれて行った……
ホラー
公開:21/04/06 23:46
言葉遊びが好きで、褒めらると伸びるタイプです。
良かったら読んでやって下さい!
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