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今、世界で最も忌避されている代物。
それが、煙草だ。
健康志向の高まりにより、煙草を燻らす者にも厳しい目が向けられるようになる。
中でも、特に煙たがられているのが、嗜好品としてだけでなく、医薬品も燻した煙で摂る風習を持つ妖霊種の鬼たちだった。
しかもその最中、ある鬼たちがとんでもない事件を起こした。
「大袈裟に騒ぎすぎだとは思わないか?」
赤い刺青の鬼がぼやいた。
「祭りの事か?こいつの事か?」
青い刺青の鬼が、自分達を乗せて飛ぶ龍を示しながら言った。
「今のはこいつの事だ」
「下らないとは思うな。ただの煙嫌いの口車に乗っただけの流行り事だからな」
「無駄に声がデカい奴と、頭の中が真綿な奴は相性がいいから困る」
「気にする必要はない。こいつも喜んでいる」
「俺のおススメだからな」
彼らがした所業。
それは、妖霊種の神獣である龍に巻き煙草の味を教えてしまった事だった。
それが、煙草だ。
健康志向の高まりにより、煙草を燻らす者にも厳しい目が向けられるようになる。
中でも、特に煙たがられているのが、嗜好品としてだけでなく、医薬品も燻した煙で摂る風習を持つ妖霊種の鬼たちだった。
しかもその最中、ある鬼たちがとんでもない事件を起こした。
「大袈裟に騒ぎすぎだとは思わないか?」
赤い刺青の鬼がぼやいた。
「祭りの事か?こいつの事か?」
青い刺青の鬼が、自分達を乗せて飛ぶ龍を示しながら言った。
「今のはこいつの事だ」
「下らないとは思うな。ただの煙嫌いの口車に乗っただけの流行り事だからな」
「無駄に声がデカい奴と、頭の中が真綿な奴は相性がいいから困る」
「気にする必要はない。こいつも喜んでいる」
「俺のおススメだからな」
彼らがした所業。
それは、妖霊種の神獣である龍に巻き煙草の味を教えてしまった事だった。
ファンタジー
公開:21/04/06 11:08
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連作
ハロウィン
鬼
煙草
龍
まずは、こんにちは。
練馬区で活動中の、趣味の絵描きです。
小説・脚本なども執筆してます。
【番号なし】 用語・設定解説
【Ⅰ】 連載作品『WonDer BroS』 探偵と怪盗の対決が娯楽化した世界での物語。
【Ⅱ】 短編連作『Story Of Dri(P)Party』
【Ⅲ】 連載作品『根源悪の牧場』 戦争による差別と弾圧に支配された世界での物語。
【Ⅳ】 連載作品『ドライワンダーに遣う』
【001~】 短篇集『short TaleS』
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