役立たず
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がっ、がっ、がっ。
石を砕いて、斧を作る。なかなか、良い出来だ。
男達は、それを持って狩りに行く。
女達は、洞穴や藁で作った家で、子供の世話をしたりしながら、男達の帰りを待つ。
「…ん?」
ふと足元に何かを見つける。拾い上げるとそれは、四角い機械。画面がチカチカしている。
スマホだ。
数年前なら、中毒者とまではいかなかったが、手放しがたかったもの。
それを、男は冷めた目で見た。
「今どき役に立たないんだよなぁ、こんなの」
そのままその場に放り捨て、男は狩りをする為に歩き出す。
便利な文明が無くなってしまった今、かつて便利だったものは役立たずになってしまったのだ。
石を砕いて、斧を作る。なかなか、良い出来だ。
男達は、それを持って狩りに行く。
女達は、洞穴や藁で作った家で、子供の世話をしたりしながら、男達の帰りを待つ。
「…ん?」
ふと足元に何かを見つける。拾い上げるとそれは、四角い機械。画面がチカチカしている。
スマホだ。
数年前なら、中毒者とまではいかなかったが、手放しがたかったもの。
それを、男は冷めた目で見た。
「今どき役に立たないんだよなぁ、こんなの」
そのままその場に放り捨て、男は狩りをする為に歩き出す。
便利な文明が無くなってしまった今、かつて便利だったものは役立たずになってしまったのだ。
その他
公開:21/04/08 09:52
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