お豆様
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宇宙交通管理局の職員Aは困っていた。
宇宙豆が大量に余っているのだ。
もとはといえば、宇宙開拓時代に大量に食料が必要になることを見込んで栽培したものだが、技術の進歩でおいしい宇宙食が食べられるようになると見向きもされなくなった。
このままでは倉庫はいっぱいだし、どうするか……。
悩んだ末、ロケットに積んで捨てることにした。
そのころ、惑星Xの原住民たちは飢饉に悩まされていた。
その時、空から奇妙な形をした物体が落ちてきたのだ。
中に入ってみると植物の種らしきものがある。
食べられるだけでなく、荒れ地でも栽培できる!!
こうして彼らは飢えから解放された。
この奇妙な形の物体は神様の乗り物で、我々を飢えから救うためにわざわざ来られたに違いない!
原住民たちは、ロケットをご神体として祭り、豆をお豆様として大切に扱った。
今でもロケットが落ちてきた日には盛大なお祭りが開かれるらしい。
宇宙豆が大量に余っているのだ。
もとはといえば、宇宙開拓時代に大量に食料が必要になることを見込んで栽培したものだが、技術の進歩でおいしい宇宙食が食べられるようになると見向きもされなくなった。
このままでは倉庫はいっぱいだし、どうするか……。
悩んだ末、ロケットに積んで捨てることにした。
そのころ、惑星Xの原住民たちは飢饉に悩まされていた。
その時、空から奇妙な形をした物体が落ちてきたのだ。
中に入ってみると植物の種らしきものがある。
食べられるだけでなく、荒れ地でも栽培できる!!
こうして彼らは飢えから解放された。
この奇妙な形の物体は神様の乗り物で、我々を飢えから救うためにわざわざ来られたに違いない!
原住民たちは、ロケットをご神体として祭り、豆をお豆様として大切に扱った。
今でもロケットが落ちてきた日には盛大なお祭りが開かれるらしい。
SF
公開:21/04/05 20:01
ぼちぼちやっていこうと思います。
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