占い

占い。それは占術と呼ばれ、過去には占い師が重宝される時代もあった。
占いで天候を知り、雨や日照りを伝える。災害から民を救う事もあった。
今もそれは神事の一つとして数えられている。
時代が変われば占術も意味合いを変える。占いは戦争の道具となった。
相手の動向を知り、相手の未来を知る。占術は戦術へと変化した。
多くの占いの結果をまとめたそれを戦略と呼んだ。
占いと戦いはいつしか切っても切れない関係になってしまった。

と、私は説明する。
目の前には悔しそうに私を睨みつける女子。彼女はずっと私をバカにしていた。
占い好きのサイコ女。まるで魔女みたいって。
そんなバカにしていた女に、好きな男子を取られた気持ちはどう？
あなたに良い事を教えてあげる。恋と戦争は手段を選ばないものよ。
彼、私のミステリアスな雰囲気とよく当たる占いで虜になってくれたわ。
それにこうなる事は占いでもう見えていたの。